ふしぎなポケットが2倍増殖できない理由

ポケットをたたくとビスケットは2つ

もひとつたたくとビスケットは3つ

この歌を信じてポケットの中のビスケットを叩き潰しお母さんに張り倒される可哀そうな子供が後を絶ちません。しかしそれでは夢も希望も無い。今回はふしぎなポケットについてしっかり考えを深めていきたいと思います。

ビスケットの増殖

この歌は『ビスケットが割れて数が増えるという解釈』ではなく『ビスケット自体が増殖するという解釈』が必要になります。下図参照。

まず1発目。ビスケットの入ったポケットを叩くと(以下アタックと呼びます)1枚から2枚へ。単純に2倍になっているのが分かります。その理屈なら2アタックした場合、2枚から4枚に倍増殖するのが自然。その話を踏まえ、もう一度歌詞に目を通してみましょう。

もひとつたたくとビスケットは3つ

やはりおかしい。この記述を見ると『ビスケットはアタック数+1』の増殖をしているのです。倍に増えるわけではない。なぜなのか?

おそらく子供の無慈悲なアタック連射による過剰増殖防止システムが設けてあると考えられます。というのも2倍増殖論の研究者はすでに存在しており『ビスケットが2倍増殖をするならば85回たたくと地球の体積を上回る』という研究結果が緻密な計算の上ではっきりと証明されているのです。この論文は非常にありがたい。

研究者の計算通りにアタックを繰り返した場合、ビスケットの過剰生産が原因となりたった1分足らずで地球はビスケットに飲みこまれ、滅亡してしまうのです。

2017年7月。リンクを貼ろうとして2011年当時の研究者のサイトを探したのですが、どうやら閉鎖されているようです。おそらくNASAに消されたのでしょう。

しかしあくまでも地球滅亡防止システムは想像の域を超えず、これだけでは説明がつきません。我々人類は『なぜ2倍増殖しないのか?』という疑問をもっと論理的に解明しなければならないのです。

ボクは2つの仮説を立てることにしました。

 

仮説【1】

この仮説を立証するには『ポケット内容物・認識システム』が必須。成分・質量・水分、様々な情報を解析し【同じ物体】と【違う物体】を判別するシステムです。ハイパーメディアクリエイターでもポケットにそんな技術を組み込む事はできません。できてたら沢尻エリカと別れませんからね。

魔法のポケットだとしても、魔女がそんな条件付き書式みたいに面倒な魔力をポケットに宿すワケがありません。MPの消費量も半端ないでしょう。自分の命にかえてメテオを打つような物。仮説【1】はボツ。

 

仮説【2】

この仮説を立証するには『増殖物タグ付けシステム』が必須。目には見えない【コピー品】という名のタグです。

更には『内容物・真偽判断システム』も合わせて必要。外見・触感・味が全く同一である【オリジナル or コピー】を判断できなくては成り立ちません。そんな複雑なシステムを子供のポケットに搭載する技術を持っている人物はアガサ博士ぐらいしか存じ上げませんがあれは漫画です。

魔女の視点から見ても、もしもボックスの中でもしもボックスを使うような真似はしないでしょう。if関数を使いすぎて意味が分からなくなるようなもの。仮説【2】もボツ。

 

まとめ

結局何の成果もあげられず、自分の無力を痛感しただけの無残な結果となりました。本当に悔しいです。沈みゆく夕日を背に、頬を伝う一筋の雫をぬぐう気力もない僕。直方駅に向かう直方高校生の波に逆いながら日の出橋を歩いている時、脳内に衝撃が走ります。

まだ方法はあるじゃないか!

なんでこんな簡単な事に気付かなかったんだ!

 

土壇場での気付き

増殖の秘密はポケットにある。

そう決めつけてずっと研究を行ってきました。つまずいたらまず常識を疑え。僕の祖父の友達の孫が言った言葉です。

2倍増殖が出来ない原因はポケットじゃなかったんです。

オリジナル品は増殖可能。アタックで増える。

コピー品は増殖不可能。アタックで増えない。

これなら全ての説明が付くんです。やはり最初の読み通り、ふしぎのポケットは2倍増殖をしていたんです。したくてもできなかったって事です。

分かってしまえば簡単な事でしたね。

 

これで完全に説明がつきました。

ただ『叩いたら増殖する』っていうのがちょっと意味分かんないです。