おはようございます!
シゲさん(仮名)から頂いた『若松にあるもう1件存在する丸窓のフワッフワ天ぷら』を初めて食べた事により直方の丸窓と若松の丸窓がついに1つになったと勝手に解釈している丸窓店主ですシゲさん(仮名)ありがとうございました!

撮影・シゲさん


以前はピアノでファイナルファンタジー3(以下FF3)のバトル曲を録音しましたが、今回はアイロンビーズ編となります。
FF4のスカルミリョーネとの闘いで心身ともにズタボロのグチャグチャにされたわたくしは、大型作品に対する恐怖心が深く根付いてしまったのです。
そのトラウマを拭い去る為、小型作品の世界へ傷心の旅に出る決意をいたしました。
FF3のジョブのパレット(色数)について

左上から順に【たまねぎ剣士・戦士・モンク・白魔導士・黒魔導士・赤魔導士・狩人・ナイト・シーフ・学者・風水師・竜騎士・バイキング・空手家・魔剣士・幻術師・吟遊詩人・魔人・導師・魔界幻士・賢者・忍者】となります。
FF3には全部で22のジョブが存在し、タマネギ剣士に至っては3カラー4名が居るので、コンプリートする為には全25体を作る必要があります。
僕はずっと『使用(発色)できる色数はファミコン16色まで』と思い込んでましたが、実際はもっと多くの色を表現できるらしくてビックリです。1枚の絵に対するパレットの色数は認識に近かったですね。
色表示性能:52色から56色まで諸説(数え方による)
同時発色数:25色
それを踏まえてジョブに使われている色を見てみます。
色別に3つのグループに分かれます。

【A群】白・黒・赤・肌色・透明色の5色
【B群】黒・青・黄土色・こげちゃ・肌色(モンクのみ)・オレンジ(竜騎士のみ)・透明色の7色
【C群】白(狩人のみ)・黒・緑・肌色・オレンジ・透明色の6色
なんと、どのパレットも4色以上あるんですよこれが。
上記の抜粋で触れられた『透明色を1色と考え実質3色×4パレット=12色』では説明できないんですよ。
地面に埋まった謎の印ぐらい謎。
仮に透明色抜きの4色パレットだとしたら90%説明がつきます。
A群は『白・黒・赤・肌色』しか使われてないので4色。
B群は『黒・青・黄土色・こげちゃ』で4色。
モンクは特殊なので別パレット『黒・青・茶色・肌色』で4色。
竜騎士も特殊で別パレット『黒・青・オレンジ・こげちゃ』4色。
C群は『黒・オレンジ・肌色・緑』4色。

この様に、ほぼ全てのジョブは4色で構成されているわけですが、1人だけ4色ですら説明できない不可思議野郎がまぎれこんどるんですわ。

そう、狩人です。
こやつだけが『黒・白・緑・肌色・オレンジ』の5色を持っているんです。作ってる途中に『なんでこいつだけ5色!?』と違和感を感じて色数なんかを調べてみたんですけど分かりません。
ミステリーサークルより謎。
『8×8ドット単位でパレットを指定できる』ってところにヒントがありそうですけど、正直どうでもいいです。
あとパレット数も『A・B・C・モンク・竜騎士』の5パレットあるんですよ。狩人も入れたら6パレット。
小松未歩の『謎』より謎。
でもこれ以上調べる情熱は無いのでこの話は終了。
ちなみに『スーパーファミコンの色数は256色』っていう認識は合っていたようです。
色: 32,768色中から選択
BG面の枚数と発色数の組み合わせをモード0 – 7から選択。モードにより各BG面は4色、16色、256色から8パレットまで設定可
作成開始
本当にどうでもいい前置きが長くなりましたが作成に入ります。
去年(2018年)7月から作り始めました。
スーパーマリオやゼルダの様に『作成キット』などという甘えた商品はありませんので、ネットに出回っているドット絵をプリントアウトして、それを参考に作っていきます。
参考にさせてもらった画像はこちら(無許可)


網戸にFFⅢ 全ジョブ描いてみた#8bit_shugei pic.twitter.com/n7VrB5wska
— じぇにはら (@rurue0111) 2014年6月18日

前回のFF4・スカルミリョーネはスーパーファミコンの96×96ドット枠・256色仕様だったのでかなり時間かかりましたが。

今回のFF3・ジョブはファミコンの32×32ドット枠・16色仕様なので基本的にはほぼ何も考えず特定の色を並べていくだけの作業となります。
色付きピクロスの感覚ですが、ピクロスの様に数字のヒントはないので並べる個数は目で数えていきます。
使う色数がめちゃめちゃ少ないので省スペース作業が可能。
1体つくるのに20~30分なのでジャンジャン作成します。






アイロンビーズの在庫切れ
ファミコンを作る場合は単色を使いまくるので、特定の色だけが急激になくなります。今回は黒・白・赤・ラムネ・黄緑・アプリコットの減りが尋常じゃありません。
そしてついに『ラムネ』が底をつきました。
一番使用頻度の高い『黒』も残りわずか。
どう考えても最後まで辿りつくのが無理そうだったので作業中断し、定休日の月曜日に直方イオンへ仕入れにいきます。

黒だけ無いんですわ。
これがないと本当にどうしようもないので、また来週の月曜日に来ます。

黒だけないんですわ。
店員さんが発注をさぼっているとしか考えられません。とりあえずもう1週間待ちます。

黒だけないんですわ。
ここまできたらアイロンビーズ自体がオワコン扱いされて在庫無くなり次第、売り場撤去みたいな暗雲が立ち込めてきた感じがします。
店員さんに頼んで受注かけてもらう戦法もありますが、大の大人がアイロンビーズの黒を大量発注かけるのは少し恥じらいがあります。
ラスト1週間待ちます。

分かってましたよ。分かってました。
1ヵ月待ちましたが黒の入荷の兆しがありませんので、もう諦めます。神様が『休憩しろ』って言ってるんです。神様信じてないですけど。
とりあえず他の仕事が忙しくなってきたのでFF3ジョブ作りは一時中断という形をとります。

きたーーーーーー!!
うちのスタッフのショウ君(仮名)から『りんさん!イオンの売り場にアイロンビーズの黒ありましたよ!』という有益な情報を入手し、ついに黒を手にいれました!
しかし時すでにお寿司。
ビーズを探し求めていたのは8月。
手に入れたのは12月。
そう。
この4ヵ月で僕のアイロンビーズ熱は完全に冷めていたのです。
黒を手に入れたものの『さあ作ろう!』なんて気持ちは微塵も残っていませんでした。
もう春が終わろうとしています
喜び悲しみ繰り返し時代はまわります。
元号が平成から令和にかわって2019年6月。
気付けばスカルミリョーネ戦から1年が経過しようとしております。
こんな中途半端な状態で放置するのも気が引けてきたし、やはりどうしてもスカルミリョーネとの勝負に負けたままってのが腹立つ。

残り8体。
行くか。

今までは家で作業してきましたが、それだと仕事の休憩中なんかに一度帰宅する手間が発生するので、アイロンビーズセットを全て店に移動。
これで暇な時、即座に作業できます。

アイロンはお母さんに借りました。

久しぶりのアイロンがけは難航の色を示します。

上手くかけたつもりでもビーズがくっつかず、幾つかプレートに残ってしまう。この状態になると非常に面倒くさいです。レミオロメンの名前の由来を調べるぐらい面倒くさい。
どこのビーズが抜けているのか?
何色が抜けているのか?
これだけ調査するだけでも充分な二度手間感を味わう羽目になるのですが、さらに抜けている部分に綺麗にはめ直さなくてはいけない。これが結構難しい。
全体的に1度アイロンがかかっているため、溶けているビーズが邪魔したりして上手くハマらない事も多発します。
スカルミリョーネの場合は作品がでかすぎて、この作業がほぼ不可能になったので諦めたレベルです。
無理にはめたビーズはちょっとした衝撃だけでズレます。
その不安定な状態でもう一度アイロンをかけるという緊張感。

アイロンがけにビビッてしまい、何度も同じ過ちを繰り返します。
逆にしっかりくっつけようと思ってアイロンをかけすぎると・・・

アイロンのかけすぎでビーズの目が完全につぶれます。右が理想の形、左はかけすぎ。

厚さを比べてみても全然違います。
この様に、かけすぎればビーズが溶けまくって平ぺったい作品になるし、かけが足りなければビーズが溶けきれず分裂してしまう。
このギリギリの攻防が完全にトラウマとなってしまいました。
上手くやろうと思っても失敗。
失敗を回避しようと思っても失敗。
田村でも金。
谷でも金。
まさに泥沼、精神不安定状態。
このままだと謎の精神病を発症しそうなので、アイロンの温度設定を中から高に切り替え一気に溶かしてしまう戦法にうつります。

残り4体。
本当は2~3日で作り上げようと思ってましたが、ちょっと調子に乗ります。今日中に仕上げます。

このタイミングで黒を補充。

仕事帰りのシゲさん(仮名)に天ぷら頂きました。


『やべえ。茶色と黄緑が足りない。どうしよう。今からイオンに行くの面倒くさいし、下手すりゃ売り場が撤去されてる可能性すらある』
と悩んでいたら、アイロンビーズセットの中から茶色と黄緑色が出てきました。さすが過去の僕。この状況に陥るのを見越してしっかり必要な色の在庫は抱えていたのです。惚れそうです。


プリントアウトした紙と、また別の画像をパソコンに移し、比較しながら作ってます。


ラスト1体が完成!ついに終わりました!

とりあえず並べて、どれぐらいの大きさの額縁を買えばいいかを確認します。


令和の額縁(A3)には収まりそうにないので、その上のサイズを買う事にします。

A2の額縁を購入。背景はFF3のステータス画面の『青』にしようと思っているのですが、A2サイズの青画用紙ってのがアマゾンに売って無かったので自作します。

額縁に入ってた紙の裏側を青く塗れば解決です。


僕の画材ボックスの中でおそらく8年ぐらい眠っているであろう絵の具とハケを引っ張り出してきます。おそらくダイソーの商品です。

1本の絵の具は完全に乾燥して粉状化してたので、残り1本の絵の具を紙の上に全出しして、そのままハケで塗ります。

ひいいい!水分を吸った紙の両端が丸まっていきますうう!!
これはまずいので4隅の裏面にセロハンテープを貼って固定。


丸まりを戻す際、画用紙についた犯人の指紋を綺麗に塗り直し、あとは乾くのを待ちます。

全てのジョブの裏側と紙をセロテープで固定します。

完成!適当に飾っときます!

妹に頼まれた『FF5のファリスの赤魔導士』もついでに作ります。

終了。
さて、ついに来ましたこの時が。

そう!スカルミリョーネにリベンジの時が来たんです!
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