【コブクロ・赤い糸】主人公が闇の組織に巻き込まれる事案発生

コブクロいいですよね。定番ではございますがミスユーとかミリオンフィルムとか好きです。蕾でプロモーションビデオも作りました。その中でも一番好きな曲がこの『赤い糸』なんですが、よくよく聞いてみると不自然な箇所がいっぱいあるのに気が付いたんですね。今回はその不自然さを1つ1つ紐解き、単純に聞くだけでは辿りつかない結論を導きだしていこうかと思います。

 

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歌詞解説
2ヶ月前、ついに太郎に花子という初めての彼女ができた。花子は記念日を記録する習性があり、その日のデート中にもカレンダーに印を付けていた。太郎は今日が何の記念日か分からなかったので花子に聞いてみると『前の彼氏の誕生日』と笑いながら答えた

初めての彼女が出来て浮かれあがっている太郎に対し、花子は見せつけるように『元カレの誕生日』をカレンダーに記し笑っていやがるのです。絵にかいたような極悪非道女。テリー伊藤だってこんな残虐な行為はしません。おそらくここで太郎の精神力(忠誠心)を測り、自分の駒として活躍できるかどうかを試しているのでしょう。

 

歌詞解説
ここ最近すれ違いが多すぎて、心も通わぬやりとりばかりである

2ヶ月という短い交際期間。普通ならまだ毎日が楽しくて仕方がないという時期だと思うのですが、太郎サイドはこの時点で価値観の違いを痛感。それなら最初から付き合うなよと言いたくなるレベルですが、それは若さゆえ。色々な失敗をして成長していくのです。

初めての彼女ってのがまた憎い設定。心底惚れちゃってるんで『たった2ヶ月でここまですれ違うのなら早めに別れたほうがいいのでは』っていう思想に辿り着けない。

 

歌詞解説
太郎『花子が答えを出すまで会わないでおこう。僕は5年先でもこの場所で待ってるから。約束しよう…赤い糸を結んで』

後から思い出すと恥ずかしすぎて消滅したくなるようなクサいセリフを最後に、太郎と花子は別々の道を選びました。完全に黒歴史ですがおそらく花子は意味分かってません。答え?赤い糸?状態です。太郎が勝手に気持ちよさそうに喋っているので付け入る隙もありません。陶酔している人間を止める術はないのです。

とはいえ別れる理由が価値観の不一致ですから、実際5年待っても状況はあんま変わりません。どちらかの性格が90~180度回転しないと無理です。

当事者の太郎からすれば『それぐらい好きなんだけど別れなくちゃいけない悲しさ』を格好よく伝えたかったのです。伝説を作りたかったのです。

まあ僕の知人に100年先の愛を誓う花より団子的な5人組もいましたので、そこまで違和感はありません。むしろリアルな年月設定に好感が持てます。

 

歌詞解説
蕾が花となり枯れ果てた。まるで途方に暮れている僕のようだ。花子はもう他の男と付き合ってるんじゃないか?もう2度と会えないんじゃないか?いや、もう、会わない方がいいんじゃないか?胸が張り裂けそうだ・・・。

離れてまだ1年も経ってないのに今にも死にそうな太郎。この調子であと4年も待てるのかが一番の課題ですが『5年待つ』と言ってしまった以上やるしかありません。自業自得。

せめて1年にしときゃよかったと後悔している太郎。

本気で5年待たせるつもりかと逆ギレしそうな太郎。

そんな鬱寸前の太郎に朗報、なんとここで急展開が起こるのです。

 

歌詞解説
花子から『会ってくれますか』という手紙が届いた。抑えきれない涙が溢れ、偽りのない言葉が滲んでゆく。

太郎の汚れない想いに水を差すつもりはありませんがこの手紙は怪しすぎます。99%偽りの言葉で構成されています。ネズミ講の誘いか、詐欺グループの人数集めか、借金の保証人。音信不通だった知人から急に連絡が来た場合は気を引き締める必要があり、心に少しでも油断があると一瞬で潜り込まれます。金の話になったら要注意。

絶対に儲かる簡単な儲け話なんて普通に考えたら誰にも話しません。そんなの知ってたら自分1人でやった方が絶対に得。最悪犯罪に手を染めなくてはいけなくなる。甘い言葉は悪魔の罠。太郎気付いてくれ。

 

歌詞解説
泣かないでくれ。今日は2人が付き合いだして1年目の記念日なんだから。そうだお祝いしよう。あの時結んだ赤い糸がほどけずにいた事を…!

太郎が1人で勝手に盛り上がって泣いてるだけで、おそらく花子は心の中で一滴の涙も流してません。流れているのはサンテFXあたりが本命でしょう。正直ここまで自分に酔ってくれると騙す側も楽です。

付き合い出して1年記念日とか言ってますけど 恋人ライフは実質2ヶ月だったはずです。『その後10ヶ月間も別れてたワケじゃない。会ってはないけど付き合ってた。そう、僕と花子は付き合っていたんだ・・・!』という主張なのは分かりますが、ついこの間まで花の命に自己投影しながら他の男の影に怯えていた太郎が胸を張って言えるようなセリフではありません。

手紙が来たことで自信を取り戻し大口叩きたくなる気持ちも分かります。がしかし、空白の10ヶ月分まで盛り込んで1年記念日にするのはちょっと無理があるんじゃないでしょうか。

『オレは仲間を騙したんじゃない。最初から騙す予定だったヤツと仲間のフリをしていただけだ』

僕の好きな漫画の名言です。人間は自分だけが真実。他人を深い部分で信用してはいけないのです。つまり花子が『最初から太郎を騙すつもりで彼女になった可能性』も否定できないどころか、ほぼそれで決まり。

あえて交際経験の無い純情な太郎の懐に飛び込み、心を掴んだまま『太郎から別れを切り出す』様に仕向け(カレンダーのくだりもその狙いの1つと考えられる)精神がズタボロになった所へ再び登場。あとは煮るなり焼くなり自由自在。そう考えれば全ての辻褄が合います。策士花子おそるべし。

一方そのころ太郎は悲惨な物。花子の事を微塵も疑っていないし、逆に感動して泣いている始末。おめでたい男です。人間は騙されて成長していく生き物ですが相手が悪すぎました。百戦錬磨の詐欺師。太郎の様に扱われている人間があと5~6人は出てきそう。

 

愛される事を望むばかりではなく、信じる事を忘れないで。

あれだけ憔悴していた太郎の口から発せられる内容とは考えにくい。この1年ただただ疲労困憊してただけの太郎が、ここまで大人な考えを手にできるほど成長しているはずがない。

『愛されたいのであれば私の事を信用しなさい』

僕にはそう聞こえるのです。おそらくこれは太郎の心から出てきた言葉ではなく、花子に何度も何度も刷り込まれた言葉の可能性が高い。THE・洗脳。

太郎はこのまま人生崩壊の一歩を踏み出すのか?花子の不信感を嗅ぎ付け洗脳を解き、思いとどまるのか?キンキキッズならマジで愛していくスタンスを決め込むかもしれませんが、太郎はどうするつもりなのでしょうか。

 

ゴールなんて見えなくてもいい。信じる道を一緒に歩いて行こう。

頑張れ太郎。

 

【執筆】この記事は2012年3月にネット公開しました

【再編】この記事は2018年10月に再編集しました