【執筆】この記事は2012年3月にネット公開しました
【再編】この記事は2018年10月に再編集しました
こんばんわ!
あまりにもファッションに興味がなさ過ぎて中学生の頃にパジャマみたいなの着て外出してたら友達の後藤君(仮名)から『ジーバンぐらい履けば?』と言われそれから23年ジーバンしか履いていない丸窓店主です!
コブクロいいですよね。定番ではございますが、僕はミスユーとかミリオンフィルムとか好きです。蕾でプロモーションビデオも作りました。
その中でも一番好きな曲がこの『赤い糸』なんですが、よくよく聞いてみると不自然な箇所がいっぱいあるのに気が付いたんですね。今回はその不自然さを1つ1つ紐解き、単純に聞くだけでは辿りつかない結論を導きだしていこうかと思います。
初めての彼女が出来て浮かれあがっている太郎に対し、花子は見せつけるように『元カレの誕生日』をカレンダーに記し笑っていやがるのです。
まさに邪鬼。
テリー伊藤だってこんな残虐な行為はしません。
おそらくここで太郎の精神力(忠誠心)を測り、自分の駒として活躍できるかどうかを試しているのでしょう。
2ヶ月という短い交際期間。
普通ならまだ毎日が楽しくて仕方がないという時期だと思うのですが、太郎サイドはこの時点で価値観の違いを痛感。
それなら最初から付き合うなよと言いたくなるレベルですが、それは若さゆえ。色々な失敗をして成長していくのです。
初めての彼女ってのがまた憎い設定。心底惚れちゃってるんで、なかなか『たった2ヶ月でここまですれ違うのなら、早めに別れたほうがいいのでは』っていう思想に辿り着けない。
後から思い出すと恥ずかしすぎて消滅したくなるようなクサいセリフを最後に、太郎と花子は別々の道を選びました。完全に黒歴史。これが最後のリバティ。
だがおそらく花子は意味分かってません。
『答え?』状態です。
しかし、太郎が気持ちよさそうに喋っているので付け入る隙もなかったのでしょう。陶酔している人間を止める術はないのです。
とはいえ別れる理由が価値観の不一致ですから、実際5年待っても状況はあんま変わりません。どちらかの性格が90~180度回転しないと無理です。
しかし当事者の太郎からすれば『それぐらい好きなんだけど別れなくちゃいけない悲しさ』を格好よく伝えたかったのです。
伝説を作りたかったのです。
まあ僕の知人に100年先の愛を誓う花より団子的な5人組もいましたので、そこまで違和感はありません。むしろリアルな年月設定に好感が持てます。
離れてまだ1年も経ってないのに今にも死にそうな太郎。
この調子であと4年も待てるのかが一番の課題ですが『5年待つ』と言ってしまった以上やるしかありません。自業自得。
せめて1年にしときゃよかったと後悔している太郎。
本気で5年待たせるつもりかと逆ギレしそうな太郎。
そんな鬱寸前の太郎に朗報です。
なんとここで急展開が起こるのです。
太郎の汚れない想いに水を差すつもりはありませんがこの手紙は怪しすぎます。
99%偽り。
ネズミ講の誘いか、詐欺グループの人数集めか、借金の保証人。
音信不通だった知人から急に連絡が来た場合は気を引き締める必要があり、心に少しでも油断があると一瞬で潜り込まれます。金の話になったら要注意。
絶対に儲かる簡単な儲け話なんて普通に考えたら誰にも話しません。そんなの知ってたら自分1人でやった方が絶対に得。最悪、犯罪に手を染めなくてはいけなくなる。甘い言葉は悪魔の罠。太郎気付いてくれ。
太郎が1人で勝手に盛り上がって泣いてるだけで、おそらく花子は心の中で一滴の涙も流してません。流れているのは女優花子の名演技から生まれる偽りの雫。
正直ここまで自分に酔ってくれると騙す側も楽です。
あと『付き合い出して1年記念日』とか言ってますけど 実質2ヶ月ちょいしか恋人ライフをエンジョイしてなかったはずです。
『その後10ヶ月間も別れてたワケじゃない。会ってはないけど付き合ってた。そう、僕と花子は付き合っていたんだ・・・!』
という主張なのは分かりますが、ついこの間まで花の命に自己投影しながら他の男の影に怯えていた太郎が胸を張って言えるようなセリフではありません。
手紙が来たことで自信を取り戻し大口叩きたくなる気持ちも分かります。
がしかし、空白の10ヶ月分まで盛り込んで1年記念日にするのはちょっと無理があるんじゃないでしょうか。
『オレは仲間を騙したんじゃない。最初から騙す予定だったヤツと仲間のフリをしていただけだ』
僕の好きな漫画の名言です。
人間は自分だけが真実。
他人を深い部分で信用してはいけないのです。
つまり花子が『最初から太郎を騙すつもりで彼女になった可能性』も否定できないどころか、ほぼほぼそれで決まり。
あえて交際経験の無い純情な太郎の懐に飛び込み、心を掴んだまま『太郎から別れを切り出す』様に仕向け(カレンダーのくだりもその狙いの1つと考えられる)精神がズタボロになった所へ再び登場。
あとは煮るなり焼くなり自由自在。
そう考えれば全ての辻褄が合います。
策士花子おそるべし。
一方そのころ、太郎は悲惨な物。
花子の事を微塵も疑っていないし、逆に感動して泣いている始末。
おめでたい男です。
人間は騙されて成長していく生き物ですが、しょっぱなの相手が悪すぎました。百戦錬磨の詐欺師。太郎の様に扱われている人間があと5~6人は出てきそう。
あれだけ憔悴していた太郎の口から発せられる内容とは考えにくい。
この1年ただただ疲労困憊してただけの太郎が、ここまで大人な考えを手にできるほど成長しているはずがない。
『愛されたいのであれば私の事を信用しなさい』
僕にはそう聞こえるのです。
おそらくこれは太郎の心から出てきた言葉ではなく、花子に何度も何度も刷り込まれた言葉の可能性が高い。
THE・洗脳。
太郎はこのまま人生崩壊の一歩を踏み出すのか?
花子の不信感を嗅ぎ付け洗脳を解き、思いとどまるのか?
キンキキッズならマジで愛していくスタンスを決め込むかもしれませんが、太郎、お前はどうするつもりなんだ。
太郎は消息を絶ちました。
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